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【オーストラリア留学・ワーホリ】現地アルバイトで感じた日本の飲食業との違い

高校在学中に留学し、英語を習得した岡本さん。大学に進学し、日本でバーテンダー・焼き鳥屋でアルバイトを経験。将来は自らのお店を経営したいと考えています。

お客様とスタッフの距離が近い日本の個人経営の居酒屋の感覚が好きなり、自分が高校時代に留学していたオーストラリアの飲食業はどうなのかと疑問を持ち、比較のためワーキングホリデービザでオーストラリアへ渡航。実際に働いて感じた日本とオーストラリアの飲食業比較を教えてくれました。

日本の居酒屋は飲むだけの場所ではない

オーストラリアのレストランは、あくまで飲食をする空間だと感じました。日本の小さな居酒屋のように新しく人と人とが出会い、その場所をきっかけに仲良くなっていくような雰囲気ではなかったです。

私は常連とスタッフ、常連と常連の関係性が築かれていく空間を提供するお店を目指しているので、日本のアットホームな雰囲気の方が好きだと感じました。

給料、物価と家賃

給料はオーストラリアのが良いです。日本の飲食店でアルバイトをした場合、良くて時給約1000円、月15万円稼げば、すごく働いてるアルバイトの類いになりますが、私はシドニーで月換算約35~40万ぐらいは稼いでいました。
その分、物価と家賃もオーストラリアのほうが高い。家賃は週に150ドル~200ドルぐらいが相場です。東京で換算すれば同じくらいですが、地方と比べれば割高になります。

外食にかかる費用も高く、安く済ませるには家で自炊は必要です。お酒好きの方は慎ましく安い箱ワイン飲んでいれば安く済ませることは可能です。

仕事に対する人々のモチベーション

もちろん日本でも人によりますが、平均的に見て日本人はサービス能力が高いと感じます。それがゆえに与えられた仕事以外のこともやってしまう傾向にあります。

私自身も気がつけば自ら手を動かしていて、加えて毎日ダラダラ同じ作業をするのが嫌いなため、同じ作業であっても効率性や正確性を常に気にして働いていました。

レアなケースではありますが、その働きぶりを見ていたオーナーが私の給料を上げてくれました。海外のアルバイトで気を配りプラスアルファで仕事をする人は少ないため、サービスにおいては日本人が有利だと思います。

スタッフ間、スタッフとお客間のコミュニケーション

私が1番気になったのは問題はスタッフとお客様間の関係性です。これに関しては日本の居酒屋の雰囲気のほうが圧倒的に私は好きです。

海外の飲食店では仕事とプライベートという垣根があり、スタッフも仕事上お客に接しているだけで、必要がなければ話したりはしません。それと同時にお客もそれを求めてないように感じました。

私はこれが決め手で帰国して、日本の居酒屋店で働くことを決意しました。

日本の飲食店で正規社員として働いてみて

大学を卒業してから日本の飲食店で正社員として働きましたが、給与と労働時間が見合わないのが現実でした。給与と労働時間を時給計算すると確実に500円以下

「安い、早い、うまい」が日本人の当たり前の感覚になってるため、価格競争になってしまうと小さな居酒屋は適切な料金設定で営業はできないなと思いました。

結果的にコストダウンを図るために、社員の労働時間が長くなってしまう負のスパイラルでしたね。私は年に10日ぐらい休みで、1日16~17時間ぐらい働いていました。

そう考えると海外での飲食業は可能性を感じます。日本食ブームも追い風となり得ますし、多少料理ができれば、おもてなしではなく、売ることに専念できます。

オーストラリアでの外食の料金は日本よりも格段に高く設定でき、外食の価値は高いです。

まとめ

オーストラリア、日本の飲食も共に良い点と悪い点がありますが、私にとって重要なポイントにおいては両方とも極端なところがあると今では思います。

こうなったら自分で納得できる店を自分で作るしかないと考え、将来的にどこかの国で飲食店をやろうと計画しています。

お店では、お客様とも仲良くなりたいですし、スタッフには多少日本人のサービス精神を持ってほしいです。これはバランスが大切で、なさすぎもダメだし、行き過ぎてもダメになります。

最後に

海外でアルバイトする際の必須能力は「意志表示能力」。それさえあればなんとかなります。

日本では、人の気持ちを考えるような文化が根強いですが、自から動いて意志をちゃんと相手に伝えないと、相手には伝わらないのが海外。これは仕事においても同様です。

日本では人の先を読んで行動しておくスタンスですが、海外の人は言わないと動きません。言っても動かない人も多いのも事実です。とにかく意思表示は明確にしなければいけません。

私のアルバイトの後輩に韓国人の男子がいたのだが、一切英語を喋れませんでした。どのくらい話せないかというと、イッテQの出川さん並みです。何を言っても分からないのですが、ジェスチャーなどで教えてたら、約1か月で仕事を全部覚えることができました

留学を考えてる日本人の大多数は、日本にいる時点で彼よりも英語力があると思いますが、彼のほうが会話の能力というポイントでは上でしょう。英語が下手だろうが明確に意思表示をするからです。

そういう部分が海外では必須の能力になると私は考えます。そこに多くの日本人が持ってる優れたサービス能力や人の先を読む力をプラスで活用できれば、海外でのアルバイトはとても楽しくなると思います。

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